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店長ブログ

【解答】二人の想いの先はどこか答えよ。

2025/10/15 13:20
【解答】二人の想いの先はどこか答えよ。

『アダムの創造』はヴァチカンのシスティーナ礼拝堂の天上に描いたフレスコ画の一部。
1511年ごろの作品で旧約聖書の『創世記』に記された神が最初の人類たるアダムに生命を吹き込む場面を表現しているとされている。

某月某日、クラブチッタ川崎。

SLAYERの前座がいつかの店長ブログ『ダビデ』のデビューライブである。
セットリストは『大都会』のみの罰ゲームのようなデビューである。
しかし伝説の始まりはいつも過酷である。
彼の伝説は別のお話になるので機会があれば語ることにする。
緊張を隠しマイクを握るダビデの眼前には、SLAYERの来日公演にモッシュで猛威を振るわんと疼く歴戦のオーディエンス達がいる。
そんな中に『アダム創造』の二人がいた。

出会いはモッシュの中。

THE ALFEEの曲にそんなフレーズがあったような無かったような・・・。
どんなに厳しいスケジュールであっても、二人が出会ったバンドのライブに参戦する。
それが二人の固い誓いである。

スポーツにおける『君が代』の如く、荘厳に『大都会』を歌い上げたダビデに胸を打たれた猛者達が、割れんばかりの拍手と声援で応える。
セッティングを終え舞台が暗転する。
いよいよ彼らの出番である。
静まり返った暗闇から掻き毟るようなギターリフが鳴り響く。

ANGEL OF DEATH

1曲目から名曲である。
出し惜しみはしない。
怒号にも似た大歓声でオーディエンス達が応える。
最前線では激しいヘッドバッキングとモッシュダンスが展開する。
『アダム創造』の二人は・・・

 

 

す で に 全 裸 で あ る 。

周りの人達は「気持ちは分かった、汚いからしまえ」と言わんばかりの空気を全力で絞り出している。
ANGEL OF DEATHも狂気のギターソロに入る。
興奮の坩堝と化すオーディエンス達。
モロ出しで発狂する『アダム創造』の二人。
迷惑極まりない。
たまりかねた誰かが二人を持ち上げ後方に追いやる。

そんな光景を描いたのが『アダム創造』である。

彼らを持ち上げ、後方へと運ぶオーディエンス達の何とも言えない迷惑感を見事に表現している。
さすがは天才ミケランジェロである。

故に『守衛室で説教のために待ち構えるお巡りさん行き』が正解である。

ちなみに彼らが脱ぎ捨てた衣服は毎回綺麗に畳まれて守衛室に運ばれる。
オーディエンス達も几帳面かつ心優しい人達ばかりなのだ。


本日も、やんごとなく終了いたしました(´・ω・`)
スタッフに「ケリー・キングみたいに、スキンヘッドにして頭部側面にタトゥーを入れたい」と漏らしたところ「もう、ええんじゃないすかね」と、生返事を頂きました。
ごちそうさまでした(´・ω・`)