お客さんというのは自由だ。
酒が入ろうものなら、際限なくフリーダムだ。

コンビニで働いていた時の話。
あるおじさんが来る。
日焼けなのか酔っ払ってるのか、赤黒い。

「マイセン(マイルドセブンの略)」

(酒クサッ!!)
「こちらでよろしいですか？」
マイルドセブンを取って確認する。

「あ、マイセン・ライト」

(…)
「こちらでよろしいですか？」
マイルドセブン・ライトを取って確認する。

「あ、マイセン・スーパーライト」

(…たらーっ（汗）)
「こちらでよろしいですか？」
マイルドセブン・スーパーライトを取って確認する。

「あ、マイセン・スーパーライト、ボックスで」

(…あせあせ（飛び散る汗）)
「こちらでよろしいですか？」
マイルドセブン・スーパーライト、ボックスを取って確認する。

「あ、マイセン・スーパーライト、ボックス・ロングで」

(…むかっ（怒り）)
「こちらでよろしいですか？」
マイルドセブン・スーパーライト、ボックス・ロングを取って確認する。

「あ～…ハイハイ…」

「300円になります。」

「300円…300円…はい!!300円。ちょっきしやな？」

「はい、ちょうどお預かりします。ありがとうございます。」

「あ、」

「…なっ!?」

「あと2つ」

おんどりゃああああああああ!!!!!!!!!!
最初から「マイセン・スーパーライト・ロング3つ」って言わんかいやぁああああああああ!!!!!!!!!!

そんな銀馬車では酔っぱらったお客様でも華麗に躱せる女性募集中。
常連様の銘柄をレジとか電子レンジとかから手品の如く用意していた男子スタッフも募集中。